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号泣する準備はできていた
泣いて熱をもったまぶた。湿った手のひら。江國香織の文章には湿度を感じる。雨上がりの夜や湯気でくもった風呂場の鏡。
短編集。いろんな女たち。若かったりもう若くはなかったり、未婚だったり既婚だったり、愛されていたり愛されていなかったり。確かにいろんな女たち、でもおんなじ「おんな」という生き物だなあ、と思う。そして自分も彼女たちとおんなじ生き物なんだなあと思った。

号泣する準備はできていた号泣する準備はできていた
(2003/11/19)
江國 香織

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乾燥しているからか、コンタクトがずれることが多くなった。一日に一回はずれる。つけているのはハードコンタクト。ぴたっとはりつくと痛い。涙で簡単に元に戻せるときもあるのに、はりついたときはものすごく時間がかかる。格闘しながらいつも思う。はりついたこのまま、レンズが取り出せなかったらどうしよう。日常の中の小さな絶望。

明日から3連休。旅行の前に、明日は「あ」から始まるものを買い行く。ふふふ。無事に手に入るといいなあ。



   
11/08 23:17 | 本のこと | CM:3 | TB:0
Never Let Me Go
胸にぐっとせまる小説だった。感動、ではない。せまってくる名前のつけられない感情。そして、放心。

わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫 イ 1-6)わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫 イ 1-6)
(2008/08/22)
カズオ・イシグロ

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私が買ったのはイラストが表紙のもの。美術検定の帰り道に電車の待ち時間まで少し、と立ち寄った本屋さんで。最初は表紙に惹かれて手に取った。カズオ・イシグロ、この人の名前聞いたことがある。めくって書き出しに即決。きっと好みだろう、と。

CIMG2280.jpg

わたしの名前はキャシー・H。いま三十一歳で、介護人をもう十一年以上やっています。ずいぶん長く、と思われるでしょう。確かに。 (中略) わたしが介護した提供者の回復ぶりは、みな期待以上でした。回復にかかる時間は驚くほど短く、「動揺」に分類される提供者など、四度目の提供以前でさえほとんどいませんでした。

介護人、提供者、回復。はじめの1ページ目から、感じる予感。この小説は決して明るいものではない。ただよう不安な空気。ですますの文体、これがまた物語にあっている。あくまで、静か。
最初は何人かで主人公の話を聞いてる感じがした。幼稚園のときの読み聞かせみたいな。キャシーの話に耳をすます。そのうちに取り込まれる。他のみんなと一緒に聞いていたはずなのに、いつしか主人公と私しかいなくなる、私にむけて語られる物語になる。そんな感じがした。
淡々と語られる、キャシーと友人がいた施設・ヘールシャムでの様々なエピソード、そして今。キャシーの静かな口調は最後まで変わらない。対照に私には感情が押し寄せてくる。心が乱れる。キャシー、キャシー。あなたの話を聞いて、私は何を思ったらいいの?言葉にならない。


途中まで私がイメージしていた世界は、映画『エコール』。静かな森の中、外界と遮断された少女だけの全寮制の学校の物語。全く違う物語だけど。うん、設定と表紙のイラストからつながったのだと思う。この映画も、静かに静かに不安な空気につつまれた作品。押し花、という単語が頭をよぎった。摘み取られて、厚い本の中に。ページがおりてくる、おりてくる。閉じられる表紙とおとずれる静寂。

エコールエコール
(2007/04/04)
ゾエ・オークレールベランジェール・オーブルージュ

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10/27 23:59 | 本のこと | CM:5 | TB:0
重力ピエロ
2冊目の伊坂幸太郎は『重力ピエロ』。本屋さんで気になりながらも、表紙のできすぎ感が気に食わなかった一冊。スタイリッシュですよ、と訴えかけてくる表紙。偏見だ。

重力ピエロ重力ピエロ
(2003/04)
伊坂 幸太郎

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遺伝子調査会社に勤める主人公。町の落書きを消す、ちょっと変わった弟。連続放火とグラフティアート。謎解きだけど謎解きではなく。
あちこちに散りばめられたエピソードが楽しい。そしてつながってる。意味がある。あくまで軽いタッチで、でもしっかりと練られている構成。読んでいる間、それに気づかせないのがすごい。「本当に深刻なことは、陽気に伝えるべきなんだよ。」作者はこの物語を通して、それをしようとしたんだな。
唐突に『ダンス・ダンス・ダンス』を思い出す。「踊るんだ、踊り続けるんだ。」作品全体のかもしだす雰囲気が、似ている。この世界で君はどう、生きていく?

けーこさんもりひろさんがご紹介していたマックのシナモンメルツ。ようやく食べました。ふわふわでもちもち。シロップがたっぷりとろーり。あまーい。おいしーい。

sinamon

この秋、何度も食べそうな予感。あたたかいスイーツって、幸福そのもののイメージだ。フレンチトーストとかアップルパイとか。自分で作っても「作ってくれた」感がある気がする。



   
10/24 01:26 | 本のこと | CM:3 | TB:0
麦の海に沈む果実
繰り返して同じ本を読むのが好きだ。村上春樹のように再読に新しい発見を求めて読む本と、保障された何か(楽しさや沈静作用)を求めて読む本とある。恩田陸の再読は後者。本を読む愉しさ、とくればいちばんに思い浮かべるのはこの人。

麦の海に沈む果実 (講談社文庫)麦の海に沈む果実 (講談社文庫)
(2004/01)
恩田 陸

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主人公・理瀬がやってきたのは、陸の孤島のような全寮制の学校。ものすごくお金がかかってる「偽りの楽園」。お互いに名前しかしらないスクールメイト。男の姿にも女の姿にもなる不思議な校長。夜のお茶会。学校のどこかに迷いこんだままの本。いくつかの殺人。学校に伝わる伝説。

「でもね、あんたもここに来た時に感じたでしょう?ここは変だわ。どこかが歪んでいる。何かが間違った世界なのよ。あたしたちはていのいい囚人なんだから。もっとも、ここに子供を送り込んでくる連中は、子供がここから出ないことを望んでいるんだけどね。いい、理瀬、気をつけるのよ。ぬるま湯の中のカエルにならないことね」

魅力的なものがてんこ盛り。作者が好きなものが全部全部はいっているんだろう。うらやましいと思う。好きなものをこんなに次々と繰り出して。
今回も思っていたとおり楽しめた。話はわかっているのに、楽しむことができる。また読もうと思う本、それが私にとって「いい本」。

奈良旅行。近鉄で行こうと思っていたけれど、電車に高速バスの広告。片道2,500円、往復4,000円。安い。これで節約して奈良ホテルに泊まろうか。奈良公園の中にある明治に建てられたクラシックホテル。http://www.narahotel.co.jp/ いや、でもひとり旅なんだし今回は観光が目的。ホテルにお金をかけてどうする。新館シングル・一泊朝食付きで2万円。やっぱり贅沢よね。うん、贅沢よね。バスにしたって断然贅沢。あきらめなさいあきらめなさい。



   
10/23 01:04 | 本のこと | CM:9 | TB:0
天空の蜂
土曜日の朝はアンデュを見ながら出勤準備。辺見えみりのかわいい姿を見て元気を出す。姿かたち、いちばん好みの女のひと。新しく映画館ができるとのニュース。知らなかった。ミッドランドシネマ名古屋空港、25日オープン。車を走らせたらすぐの場所なのでとても嬉しい。
22時台のレイトショーが充実しているといいな。『パコと不思議な絵本』、予定と上映時間が合わず見に行けていない。このまま逃してしまいそうだ、どうしよう。行けそうなのは明日の夜23:50、もしくはあさって朝9:10。どうするオレ。秋は予定がいっぱいで嬉しく忙しい。というのも仕事がある日は全く身動きできないからなんだけど。ああ、お休みがもっともっと欲しい。

東野圭吾、長い本をリクエストしてお借りしたのはこちら。

天空の蜂 (講談社文庫)天空の蜂 (講談社文庫)
(1998/11)
東野 圭吾

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最新のヘリコプターが盗まれた。こどもを一人乗せたまま向かったのは稼動している原子力発電所の上。犯人の要求はすべての原発を止めること。要求が通らなければ、爆薬を積んだヘリコプターを原発の上に落とす。その要求の前に、政府がくだす決断は?こどもの命は?犯人はだれ?

ものすごい緊迫感!テンションがずっと失われない。疲れた…。でもただのサスペンスではないところが東野圭吾だ。胸がぎゅっとなった。次はいよいよ『秘密』を借りる予定。楽しみ。
読みたい本がたくさん、見たい映画もたくさん、行きたいところもたくさん。旅行に行ってパワーを充電してきたところだし、この忙しさをしばらくは楽しむつもり。ハヴァナイスデイズ!



   
10/11 23:53 | 本のこと | CM:4 | TB:0
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